AIリマスター版と通常版を比べてみよう
全画面で見ると、より違いが分かりやすいです。
上記比較は、ながえスタイルのAI技術HDデジタルリマスター版と通常版の比較。
通常版発売当時はSDサイズメインの頃なので、HD化もうれしい点ですね。
良い点
- 画質向上
AI技術を使って映像の解像度を上げ、より鮮明で細かいディテールを再現できます。ノイズ除去や色補正も行われるため、全体的にクリアな映像になります 。
- ディテールの強化
ノイズ除去や露出不足の改善により、ディテールが明確になり、視覚的な体験が向上します 。
- 色彩の改善
色のバランスを最適化し、より自然で鮮やかな色合いに仕上げることができます。
- 動きの滑らかさ
フレーム補間技術により、映像の動きが滑らかになり、カクツキが減少します。
悪い点
- 画質の一貫性
元の映像の品質やAI技術の性能によって、リマスターの効果は異なる場合があります。また、AIのアルゴリズムによっては、自動処理が必ずしも元の意図を完璧に再現するわけではないため期待した効果が得られないこともあります 。
- コストとリソースの問題
GPUなどの高性能ハードウェアが必要であり、コストや技術的なハードルが高い場合があります 。
- AI技術にも限界がある
すべての映像が完璧に高画質化されるわけではありません。特に細部の再現や色の正確さにおいては、まだ改善の余地があります。
総評
元の作品の品質やメーカー毎のAIリマスター処理の程度によって、自然な仕上がりからのっぺりとしたやりすぎ感のある仕上がりまで、作品毎違いが感じられます。
AI技術を用いて映像を高画質化する際、ノイズ除去の処理が過剰になるとノイズを取り除く過程で細かなディテールも失われてしまい、結果としてのっぺりとした質感になることがあります。この現象は特に肌の質感に顕著に現れます。
また、ノイズ除去と同時にシャープネス(鮮鋭度)を調整することが一般的ですが、このバランスが崩れると、画像がのっぺりとした印象になりがち、シャープネスを上げすぎるとアーティファクトが生じるため、控えめに設定されることが多いですが、その結果、全体的にぼんやりした画像になることもありますし、元の映像データが低解像度である場合、AIが補完する際に新しいディテールを生成する必要があり、このプロセスで実際の情報に基づかない推測が行われるため、質感が失われることがあります。
現状は、まだ改善の余地あり
AIリマスター技術は自動処理に依存しています。自動化されたプロセスでは、すべてのシーンに対して最適な処理を行うことが難しく、特に複雑なテクスチャや細かいディテールを持つシーンでは意図しないのっぺりとした結果になることもあり、まだまだ改善の余地がありそうですね。
作品動画サンプルを見て確認することが大切
サンプル静止画ではよさそうでも、動画となるとイメージが異なる場合がありますので、作品動画サンプルが見られる場合は確認してから購入する事をお勧めします。
古いSD動画がHD動画で見れることは現在のPCモニターで見た場合ノイズやボケも減りかなり見やすくなりますし、AIによるリマスターは日に日に改善されていく可能性が高いです。
今や8K、4Kの時代ですが、過去のお気に入りの俳優の作品や内容の気に入っている作品、今は表現が難しい作品が、現在の高解像度なモニタ―でも耐えられる画質で見ることができると嬉しいですね。
今後も期待しています!
えろーずお知らせ